※以下で紹介する方法は、細部を除き私自身で実証済み。
4年で年収2400万円にする方法
以下のようにすれば、4年で年収2400万円になる。
- 0年:総合系コンサルティングファームに転職する。年収500万円。
- 1.5年:シニアコンサルタントに昇進。年収700万円。
- 2年:退職し、フリーランスのシニアコンサルタント募集案件を受託開始。年収1200万円。
- 3年:シニアコンサルタントとして入っている案件で、マネージャーロールを巻き取る。年収1500万円。
- 3.5年:マネージャー募集案件を受託。年収2000万円。
- 4年:報酬アップを交渉、または案件を変える。年収2400万円。
(尚、案件単位で報酬を上げていくので、便宜上、上記の年収表記は「その時点の月額報酬×12ヶ月」で計算し、また端数は丸めている)
よくある質問
案件はどうやって見つける?
フリーランスコンサル案件の斡旋事業者が大量にいる。
「フリーランス コンサル」でGoogle検索すればたくさん出てくるが、上場企業としては例えばみらいワークスがある。こうした事業者とオンラインで①web登録、②履歴書の送付、③面談を済ませると、それ以降、経歴にマッチする案件が大量に送られてくるようになる。
その後、案件を一つ選び斡旋事業者に連絡すると案件先と面談になり、問題がなければ受託できる。
案件受託に営業活動は必要ない?
上記のように斡旋業者が案件紹介してくるため、営業活動は不要。
ランサーズやクラウドワークス等のクラウドソーシングと似ているが、レビューがつかない分、楽である。フリーランスコンサルの募集者は斡旋事業者から送られてくる履歴書と面談だけを頼りに、採用を判断する。
(私自身、フリーランスの採用をやっていたため、採用側のプロセスを把握している)
案件先はどういう会社が多い?
あくまで私の専門分野における体感だが、総合系コンサルティングファームが90%、スタートアップが10%程度。
総合系コンサルティングファームは業界構造上の理由により人手が足りずとも一先ず提案活動をし、受注した後でフリーランスを募集しプロジェクトメンバーを補充をすることが多くなっている。
一方でスタートアップは、設立5年以上/年商5億円以上の会社が多い印象。
事業拡大で人手が足りない一方、正規雇用は解雇が難しいのでリスクが高く、また採用競争の厳しさにより良い人材が採れないため、短期コストが高くとも気軽に採用/契約解除できるフリーランスを欲しているようである。
フリーランスコンサルの需要は続く?
先のことは分からないが、「フリーランスコンサル市場はバブル」と言われながら10年以上に渡り市場は拡大し続け、需給逼迫からか報酬単価も上がり続けているので、2~3年で市場が消えることは考えづらい。
実際、需給はかなり逼迫しており、フリーランスとして採用されている身でありながらその会社のフリーランス採用を任される、という謎の状況を何度か経験した。
どういう分野のコンサルに需要がある?
私自身はコンサル斡旋事業者ではないのため正確な数値は持っていないが、体感では、総合コンサルファーム案件では以下の順に多い印象:
- ERP導入
- PMO
- 業務改革(SCM等)
- 新規事業、DX
- 戦略(中期経営計画の策定など)
スタートアップ案件の場合は、基本的に経営企画やBizDevの一員としての動きを要求される。
コンサルファーム案件とスタートアップ案件で違いはある?
あくまで私の印象だが、全く違う。
スタートアップ案件では、カウンターパートは代表や取締役、事業部長であることが多い。従って、基本的に物事がすぐ決まる。
slackで取締役に「これをやったほうが良い」と書くと、10分後に「お願いする」と返信があり、意思決定フェーズは終了、実行を開始する。
一方でコンサルファームは、私が新卒で入った頃と比べても「巨大な官僚機構化」が進み、プロジェクト内部ですら様々な稟議的なものを走らせる必要がある上、最終顧客(自分のクライアントであるコンサルファームのクライアント)は基本的にJTCなので、そこでまた稟議的な作業が延々走る。
結果として延々とお伺い資料を作るのが仕事となる(コンサル=文房具論)。
文面から滲み出ているように私はスタートアップ案件のほうが断然好きであり、途中からそればかり受託していたが、ゆったりしたペースで資料作りに専念したい人はコンサルファーム案件のほうが性に合うかもしれない。
尚、私がフリーランス案件を受注していたのは2年以上前であるため、今は事情が変わっているかもしれない。あしからず。
年収2,400万円をさらに超えることは可能?
複数案件を掛け持ちすれば可能。
(私自身やったので実証済み)
その際は工夫が必要だが、長くなるので割愛。
(知りたい人はコメント欄に質問下さい)
一方、案件掛け持ちせずに年収2,400万円を超えられるかだが、私自身は月額報酬200万円以上の案件を受託したことがなく、未経験のことを書くのは性に合わないため、「分からない」というのが回答になる。
ただし、報酬が200万円/月を超える案件をweb上で見たことはあるので、可能なのかもしれない。
フリーランスコンサルにはどういう人が多い?
コンサルファーム案件は、コンサル経験者以外はほぼ応募不可のため、どこかのファームで2~5年の勤務経験がある人達が多かった。
スタートアップのBizDev案件もそういう経歴の人が多かったが、コンサル経験が必須なことは少ないため、コンサルファーム案件よりは経歴が多様だった。
ちなみに私はフリーランスをやった後に会社を興したが、同様の人は非常に多く、特にスタートアップ案件では採用されたフリーランスの3割くらいは1年以内に起業のため契約終了していた(案件の途中で起業した者もいた)。
また、事業が上手くいかずフリーランスに出戻る人もたくさんいるが、案件を半年から一年こなして軍資金を作り直し、またビジネスを立ち上げる人も結構いる。
事実上、起業家のセーフティーネットと化している。
本当に平均的なコンサルでも転職後4年で2,400万円稼げる?
とりあえず、私がコンサルファームに所属していた10年ほど前の「平均的なコンサル」であれば、稼げると思われる。
ただ最近は採用基準が非常に緩くなったと聞くので、「今の平均的コンサルでもイケるのか?」と問われると、ちょっと分からない。
筆者はコンサル就職後に4年で年収2,400万円になった?
私は新卒でコンサルファームに就職した後、途中で大学院に行ったり、友人のスタートアップを手伝ったりしていたので、それらの期間を含めると、4年以上かかっている。
ただ、ファーム勤務およびフリーランスの合計期間は4年であり、経験上フリーランスの報酬は年齢と関係ないため、私のような寄り道をしなければ、4年で2,400万円稼げる。